このイベントは、小さなお子様からご年配の方まで幅広い年代の方々と、私たち日本免疫学会学会員である「博士」や「大学院生」が、双方向のコミュニケーションをとりながら、巧妙に仕組まれた免疫の「ふしぎ」と「楽しさ」を観察・体験し、免疫学が目指す未来を一緒に考えていただくことを目的としています。本イベントは私たち研究者にとっても、一般の方々と科学や研究について語り合いながら、専門分野である免疫学をどのように伝えればよいのか、また、皆様が免疫学研究に求めているものを知る大切な機会となっています。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、ワクチン・治療薬開発を含めた免疫学研究にますます注目が集まる中、皆様と一緒に今後の免疫学研究のあり方を考えていければと思います。
また日本免疫学会では、免疫の主役である免疫細胞のキャラクターを作製し、このキャラクターを通じてより多くの方が免疫学に興味を持っていただけるように広報活動を行っています。夏休みの自由研究にもぴったりなイベント内容になっておりますので、ぜひこのイベントをご家族ご友人にもご紹介いただき沢山の方々にご参加いただけますよう願っております。
24th May’ 22
日本科学未来館のオンサイトとオンラインで参加・登録方法が異なります。
見どころを紹介しています。ぜひご覧ください!
オンラインサイトでは公開終了しました!
ご来場の場合:
会場:日本科学未来館7階コンファレンスルーム
木星・土星・天王星、ロビー(2)
開場:10:00~17:00(参加無料)
感染対策について
*会場に直接お越しください。
*日本科学未来館の常設展・特別展の入場には別途料金が必要です。
*感染症対策のため、入場制限をする場合があります。
*免疫細胞の染色観察、赤血球凝集反応、DNAをとろう!コーナーは整理券を配布します。
*プラナリア配布のお知らせがあります。(先着30名)追加募集あります!
*下記のオンライン参加登録も同時にしていただけます。
オンライン参加の場合:
登録・参加専用サイトから登録が必要です。
*8月7日よりオンデマンド配信開始→【終了しました!】
*オンライン登録と参加は無料です。
免疫学の最先端でご活躍のハカセに子供から一般向けに多彩なお話をしていただきます
(オンデマンド配信終了しました!)。発表の要旨は下方にあります。
トークの要旨とスケジュールはこちらで確認してください。
(オンデマンド配信終了しました!)
新型コロナウイルスなどの病原体と闘うのが免疫システムです。病原体の種類を問わずに、感染後すぐに自然免疫システムが働き、そのあと5日から1週間程度遅れてTリンパ球やBリンパ球が主役の獲得免疫システムが病原体をからだから追い出します。この時間差攻撃が病原体と戦うカギです。自然リンパ球は自然免疫システムで働くリンパ球ですが、病気にも関係します。後半は21世紀になって発見された自然リンパ球のお話しをしましょう。
日本の全人口の半分は何らかのアレルギーを持っていると言われており、その数は増加しています。アレルギーが関わる病気にはどんなものがあるのか、アレルギーの仕組みやアレルギーを引き起こす免疫細胞について、わかりやすく解説します。
食物アレルギーは食べ物を食べるとアレルギー症状がでる病気です。例えば、卵アレルギーを持っている人は卵が使われている食べ物を食べないように生活しなければなりません。子どもの食物アレルギーは成長すると自然に治ることが多いですが、中には治るのに時間のかかる人もいます。このような人を治療するために“免疫療法”という新しい治療法が研究されています。“免疫療法”により起こるからだの変化がもたらす「ふしぎ」についてお話しします。
アレルギー性鼻炎は現代で増えている病気のひとつです。日本人の2人に1人は何かしらの原因物質(抗原、こうげん)を吸い込むと、くしゃみ、鼻みず、鼻づまりを起こします。一番有名なのは春のスギ花粉症です。スギの花粉は大量に飛ぶので、日本中の子供から大人までつらい思いをする病気です。お薬で楽になりますが、なるとなかなか治らない病気です。実は今、皆さんは新型コロナの感染予防のためのマスクをしていることは花粉症の予防になっています。病気、治療、予防の話をしたいと思います。
皮膚には数100種類もの菌が住み着いていますが、通常はヒトと仲良く共存しています。しかし、カビの一種であるマラセチア菌や毛穴に潜むアクネ菌は皮膚の脂(皮脂)を栄養としながら増殖して、時に皮膚にかゆみを引き起こしてしまいます。なぜ、これらの菌たちがかゆみに関わるのでしょうか。その謎を解き明かしていきます。
13時から午後の部を開始します
われわれの周りには体に害をもたらす感染症の原因となる病原体がたくさん存在しています。われわれの体の中で病原体と日々たたかっているのがさまざまな免疫細胞です。病原体とたたかう免疫細胞についてわかりやすく解説します。
私たちのまわりにはさまざまな細菌やウイルスがいて、感染症とよばれる病気を引き起こします。これに対抗するものがワクチンです。ワクチンとは、一度かかった感染症に二度とかからないようにする、あるいはかかっても軽くて済むようにするものです。体内に「免疫」(=病原体に対する抵抗性)を作り出してくれます。ここでは、なぜワクチンが大事なのかについてお話します。
免疫が病原体に対して攻撃を開始するには、病原体の侵入をとらえる必要があります。しかし、例えば、ウイルスはふつうの顕微鏡では見ることができないくらいほど、ほとんどの病原体はとても小さく、目でとらえることはできません。この病原体の侵入を検知するための病原体センサーのふしぎについて紹介します。このセンサーは、免疫のスイッチをONする重要な役割があります。
ウイルス感染症の中には人畜共通に感染するものがあり、鳥類や動物を経由して、ヒトへと伝搬します。インフルエンザウイルスは経気道から我々の体に侵入して、気道上皮細胞や肺で爆発的に増殖することで、時に重篤な肺炎症を起こしヒトを死に至らしめます。特に鳥インフルエンザウイルスは、致死性が非常に高いことからヒトに伝染するウイルス変異株が出てくるとは、大きな脅威となります。インフルエンザウイルスに対して最も有効とされる対抗策はワクチンです。現在、3種類の異なる株を混合した不活化ワクチンが使われていますが、その効果は限定的で新規に現れる変異株に対しては脆弱です。これに対し、経鼻から導入する弱毒化したウイルスを使った生ワクチンは、変異株に対する感染防御により優れています。現在、新型コロナウイルスもオミクロン株に置き換わり、mRNAワクチンの効果は限定的であるようです。そのため、変異株に対抗するいろいろな試みが、全世界で行われています。これらチャレンジについて、ご紹介したいと思います。
14時40分から第3部を開始します
がんを免疫の力で治すがん免疫療法は、今では多くの病院で誰もが受けられる治療法となりました。この治療は、多くの患者さんのがんを抑えることができ、中には完全に治る患者さんもいます。しかし、ほんの十数年前までは、がんが免疫の力で治せるなんて、あまり信じられていませんでした。どのような工夫をして、本当に効く治療法が開発されたのでしょう?がん免疫療法の歴史やその仕組みを、やさしく解説します。
体の中には、がん細胞を殺せる「キラーT細胞」という細胞がいます。そのキラーT細胞が弱いと、がんに負けてしまいます。現在、がん患者さんのT細胞を取り出して強化してから戻すという治療法が行われていますが、「準備期間が長い(数週間)」「高価(数千万円)」などの課題がありました。そこで、iPS細胞の登場です。特殊なiPS細胞を材料にすると、「誰にでも」「すぐに」「安価で」投与できるT細胞が作れるのです。
私たちのからだの中では、”がん”を攻撃しようとする”免疫細胞”と、巧みに逃げようとする”がん”が戦っています。今回は、その攻防について説明します。そして、”免疫細胞”が”がん”に打ち勝つようにするためにはどうしたらよいのか、新しいがん治療法の可能性について一緒に考えていきましょう。
1991年に発見されたPD-1は免疫応答を抑える分子のひとつですが、私たちの体内で抗体によってPD-1の働きを弱めると一部のがんが治ることが分かり、2018年には京都大学の本庶佑教授にノーベル生理学医学賞が授与されました。今回のトークでは、私たちの免疫系が「自分」と「外敵」を見分ける際にPD-1が果たす役割について考えます。
7/31(日)に未来館で行える実験を紹介します!
安達貴弘(東京医科歯科大学)
三宅健介(東京医科歯科大学) >>>以前の実験の様子
小嶋英史(獨協医科大学)
江島耕二(北里大学)
三宅靖延(佐賀大学)
飛騨野真也(国立国際医療研究センター)
関谷高史(国立国際医療研究センター) >>>以前の実験の様子
伊川友活(東京理科大学)
長畑洋佑(京都大学)
増田喬子(京都大学) >>>以前の実験の様子
株式会社ヤクルト >>>以前の実験の様子
小川修平(東京理科大学)
為広紀正(内閣府食品安全委員会事務局)
豊島翔太(日本医科大学) >>>以前の実験の様子
山﨑創(東邦大学)
関 崇生(東邦大学) >>>以前の実験の様子
若松英(東京医大)
宮崎幸造(国立国際医療研究センター)
石亀晴道(理研)
中司寛子(千葉大学)
町山裕亮(東京医大) >>>以前の実験の様子
砂押正章(量子科学技術研究開発機構)
石渡賢治(東京慈恵会医科大学)
下川周子(国立感染症研究所) >>>以前の実験の様子
室龍之介(東京大学) >>>以前の実験の様子
MSD株式会社
プラナリアをお家で飼育して、切ってみませんか?プラナリア譲渡希望の方は、google form(クリックで開きます)で登録をお願いします。好評につき受付終了しました。なお、申し訳ございませんが「免疫ふしぎ未来」現地参加の方のみ譲渡可能です。ご来場お待ちしております。プラナリアをお家で飼育して、切ってみませんか?
数に限りがあります。先着30名までお願いします。
【追加】予約できなかった方、先着約40名の方にプラナリア譲渡します。手ぶらで大丈夫です。
予約した方には受け取り方法の案内メールをしましたのでご確認ください。
オンラインライブ配信イベントのスケジュールを紹介します!(一部現地開催とのハイブリッド)オンライン登録終了しました!
博士とオンラインでお話できるコーナーです。
免疫って何?分からないことや知りたいことをなんでも博士に聞いてみよう!
オンライン登録をして開始時間にZoomにアクセスしてください。詳しくはオンライン会場でご案内しています。
佐藤尚子博士(理化学研究所)、豊永憲司博士(福岡歯科大学)、鳥越祥太博士(国立感染症研究所)
香山尚子博士(大阪大学)、古賀諭博士(大阪大学)、住谷瑛理子博士(九州大学)
井上信一博士(長崎大学)、田中陽子博士(がん研究会)、三澤拓馬博士(理化学研究所)
飯塚麻菜博士(慶應義塾大学)、橋本香保子博士(千葉工業大学)、森大輝博士(大阪大学)
参加登録必須。「バナナからDNAをとろうオンラインライブ実験」のお申し込みは、Resgister Nowから登録完了メールにあるURLからお願いします。締め切りました。
おなかの中の細菌のおはなし(現地開催のみ)
オンライン会場で公開中の「教えて免疫ノイロイロ」のご紹介です。公開終了しました!
スタッフが準備する様子を3Dで撮影しました。動かして見てみてください!ランダムに表示されます。